コンクリートの壁や、曇り空の下を歩いている時に、感情の波が静まっていくような感覚を覚えたことはないでしょうか。オフィスビルの外壁や、洗練されたビジネススーツにも、灰色は数多く使われています。色彩心理学では、灰色という色が人の感情の振れ幅をおさえ、中立な状態に導く方向に働くことが知られています。黒でも白でもない灰色は、視覚から入った情報が自律神経のどちらにも強く傾かない、独特な均衡状態をつくり出す性質を持っています。なぜ灰色を見ると気持ちが落ち着くのか、なぜ灰色は中立と洗練の両方を象徴する色とされてきたのか ...